「チー牛」のイラストの元ネタは?
この絵の元ネタは2008年に、ネット絵師の「いびりょ」氏が描いた自画像です。
氏によれば、 18歳のいびりょ氏には親しい仲だった女子高生の友達がいたが、卒業式に告白できず落ち込んでしまいこの絵を自虐として描いたとのこと。
描いた時は「相当頭の中がカオスだった筈」と語るほど混乱していたらしいため、この自画像が実際に氏の容姿と同じかは不明だが、ともかく自虐として生まれた作品と語っています。
また、あくまで顔の特徴に主眼を置いたイラストであり、三色チーズ牛丼自体に特別な意味は無いとのことです。

なぜこんなにも流行したのか?
そもそもの始まりは、「なんJ 昼のニート無職部」に以下の書き込みがされたことです。
301 風吹けば名無し 2018/07/19(木) 17:11:15.64 ID:0V7RAyaFa
就労移行支援で面白かったのは利用者の若い男が皆同じ顔をしてた事
ザ・陰キャって顔
眼鏡
黒髪
子供のような髪型
覇気のない抜けた顔
(悪い意味で)童顔
大人なのに中学生のようで気味悪い
10人いたら8人がそんな顔
(男性の顔の画像)
人間顔で分かるんやなって
この書き込みに添付されていた画像の男性が
「すいません、三色チーズ牛丼の特盛りに温玉付きをお願いします。」
と言っていたことが由来。
その汎用性の高さがまとめ民に大ウケ。改変画像が作られまとめサイト等に拡散、Wikipediaに個別記事が作られるほどの著名なネットミームとなりました。
なお、元レスの「就労移行支援」とは、働くことを目指す障害者に対する職業訓練制度のこと。すなわち、このワードは障害者に対する偏見や揶揄を含む文脈から生まれたものです。
しかし現在のネットミームとしての「チー牛」は単に陰キャ・キモいオタク、もしくは単純に女性が気に入らない男性に向けて使用する単語と化しており、本来あった障害者への差別じみた意味合いが多少薄れている代わりに、容姿差別によく用いられる言葉となっています。